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2006年07月13日

♪超卑怯的ランバト研究

これはとても他人に云えた話じゃないけれど。


4月末に、DAMランキングバトルで高得点を目指そうと志した鶴見は、
本腰を入れる前に、ちょっとした実験をしてみたのであった――

「桑田佳祐の唄うメロディラインを
 パソコン操作の楽器で正確にシミュレートしたら、
 それをDAMのメカがどう判定するか?」


サンプル曲は、波乗りジョニー。なんでこの曲を選んだのかというと、
当時、サザカラ部の「課題曲」とされていたと聞いたからだ(わはは)。
もしこれで100点を出せるようになれば、
機械仕掛けでラクラク「打倒サザカラ」が達成できるなあ、ってね。
(だから他人に云えた話じゃないワケですな)


まずはデータ作り。
詳しくない人向けにカンタンに云うなら、
DAMカラオケでいうトコロの「ガイドメロディ」を、
桑田のオリジナル歌唱を元に、自分で作ったってコトだ。
(シーケンサー上でデータを作ったワケね)
大変だったっけなあコレ…(遠い目)。

時間をかけた甲斐あって、DAMのガイドメロディなんかよりも
遙かに桑田佳祐の歌唱に近いモノが出来たヨ。
じゃあいよいよ、ビッグエコーにノートPCを持ち込んで実験だ!
精密採点だ!


【第1回】

だがしかし、スタートしてみてまず問題発生。
カラオケとオリジナル曲じゃ、テンポが微妙に違うじゃん!
鶴見製のデータはオリジナル曲を元にしていて、BPM=138~139。
でもカラオケは、テンポが一定だ。微調整してもしきれない。
なんだよDAM、そこまでちゃんと作っといてくれよお。

仕方がないんで、帰宅してあらためてデータを作り直すコトにする。


【第2回】

翌日、作り直したデータを持ち込んで、再度チャレンジ!
…ところがまたまた問題発生。しかも複数の問題が同時多発だ。

まず、アタマ出しがどうしても上手くいかない。
カラオケの伴奏が始まった瞬間に、PCソフトのスタートボタンを
クリックするんだけれど、どうもタイミングが一定にならず、
しかも、コンマ数秒の違いが大きな差になってしまう。
精密採点の評価で云えば、音程が90%近くになる場合もあれば、
74%しかいかない場合もあるという有様…。
同じデータなのに…そんなにタイミングがシビアなのかよ…。
カラオケの伴奏から同期信号を生成するのも原理的には可能だけど
実際問題としては不可能だ。
まあ、1回でも上手く行けばいいワケだから、これは良しとしよう。

それより問題は、「ビブラート0.0秒」「抑揚0」これだ。
「あなたのビブラートタイプは『無し』です」
とか有り得ないコト云われちゃってる。
さすがPC仕掛けだけあって、機械の様に単調で、機械の様に平板だ。
これはどうしたもんだろう。データで作り直すのは、もうイヤだし…。


【第3回】

「ビブラート0.0秒」「抑揚0」問題を解決すべく、今度は、
PCに加えて、楽器(&MIDIインターフェース)まで持ち込んだぜ!
ノートPCの内蔵音源だと、どうしても素直な音色しか出せないけれど、
最初からビブラートがかかっている音色を出す楽器ならOKだろう。
んでもって抑揚は、楽器のボリュームを直接コントロールするコトにした。
さあどうだ!?

――って、結果から云うとダメダメだったんだけどね。

抑揚は、ボリュームを最小から最大にぐりぐり動かしても、
どうしても8程度までしか行かない(なぜだ!?)
そしてビブラートは、たしかに判定はしてくれるんだけど
強めにすると、音程のパーセンテージが下がってしまう!
そりゃそうか、ビブラート=音程のゆらぎ、だもんね。
あと、色々な音色で試してみたんだけれど、
どうやら、音程を取ってくれやすい音色とそうでない音色があって、
それとビブラートとは両立しない(むしろ対極に位置?)ようなのだ。

えーとつまり、抑揚を10にするためには、
楽器とDAMの間にアンプをかまさなきゃダメで、
んでもってビブラートと音程を両立させるためには、
音程の判定に関係しないロングトーンの部分にだけ
ビブラートをかけられるような、つまみぐりぐりアナログシンセとか、
あるいは、2つの音色をクロスフェードするようなアサインが出来る
ホイール類の付いたキーボードを持ってこなけりゃダメってワケで…


「そんなコトやってられねえよっ!」


おまえに喰わせるタンメンはねえっ!
結局、ここまで何十時間もかけて機械に唄わせた結果の最高点が88点。
でも、自分で唄えば、そのぐらいの点数はひょいと稼げるし、
何より気持ちよさが全然違うじゃん!(当然だけど)

ああもう、鶴見が間違ってました。ワタシが悪うございました。
カラオケは自分で唄ってこそ華。
だいたい、機械仕掛けで高得点取るなんてえイカサマしてたら、
サザカラの人とご一緒したトキに「あれえ? いつもの高得点は?」
とか云われちゃってただろうし、ね(笑

でも、こうした経験によって、ランキングバトルの仕組みが
なんとなく判ってきたんで、まあ良しとしておこう。
(そうとでも思わないと、やってられない鶴見ではある…汗)

さーて、喉の調子が戻るまで十分休んだら、また唄うぞーっ!

投稿者 tsurumy : 2006年07月13日 11:20

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