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2005年11月01日

新世代のXaviXPortのコト

「インターフェース」といえば、こんな製品がある。

「XavixPort(ザビックスポート)」というゲーム機?だ。発売元の新世代株式会社(すごい名前だ)では、「ゲーム機」というカテゴライズはしておらず、「TVの新しい使い方。」と称して、フィットネス機的な扱いで売ろうとしているようなのだが(CMキャラクターは、ジャッキー・チェン)、まあゲーム機の範疇に入れてもよかろう。

製品コンセプト自体は意欲的だ。「ゴルフ」や「テニス」、「野球」「ボウリング」「ボクシング」などのアプリケーションは、それぞれに特化した専用インターフェースと込みで売られている。ゴルフだったらクラブ型コントローラ+スイング検知センサーのセット、という具合だ。まさに前のエントリー

だが、インターフェース(コントローラ)がゲーム性と不可分ならば、プラットフォームメーカー一社が(社運を賭けて)最大公約数的に提供する1つのモノよりも、ゲーム制作者自体がゲーム毎にデザインする多様なモノの方が、ゲーム性を進化させる可能性は、遙かに高い。

と書いた通りの製品だ。コンセプトは面白いじゃないか。コンセプト自体は。

難点を云えば、「ゲーム機じゃない」という腰の引けた態度が災いしたのか、公式ページを見ても抽象的な技術自慢(にもなっていないのだが)のオンパレードで、何の製品なのか全く判らないコト…って、コレってかなり致命的だなおい(笑)。確かに、インターフェースをアプリケーションに含めると価格の上昇は避けられないので、「ゲーム」ではなく「フィットネス」というカテゴリーで売ろうというのは、よく解る。フィットネスなら、「ゴルフです」「ボクシングです」で済むのかもしれない。だが、もっとやりようはあるだろう。ゲーム屋の目から見れば、「快感」の根本をダイレクトに伝える努力を放棄しているも同然だ。これじゃ、価値が正確に伝わららず、「高価な玩具」にしか見えないだろうに。こんな公式ページは有り得ない。これで売れるのか?

まあ、公式ページの作りを見ても「ゲーム的であるコト」を意図した形跡は全く見られないので、ゲームとして見たら面白くもなんともないのだろうし(推測)、ましてやそれ以上の展開=ゲームの進化に関わってくるコトはないのだろうが…昨日のエントリーでインターフェースについて書いたコトもあって、妙に心惹かれる製品だ。買わないけど、これで1本(フィットネスじゃない)「ゲーム」を作ってみたいものだ。

カテゴリー: 六百式見聞録

投稿者 tsurumy : 2005年11月01日 00:17

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コメント

この会社はもともと任天堂からのスピンアウト組が作ったベンチャーです。それゆえゲームとは一線画したいのかもしれませんね。ちなみにXavixチップの第一段は一世を風靡したタカラのe-karaでした。

投稿者 おのけんじ : 2005年11月05日 20:51

へええ、そうなんですか。

本文中にも書いたように、公式ページの作りが「快感の根本を伝えられていない」ように思えたので、「こりゃ、ゲームとは関係ないトコロから生まれた製品だろうなあ」と思っていたんですが。それとも、マーケティングと無縁な方々なのかな(あるいは、サイトの作成だけが××って可能性も)。

いずれにせよ、妙に心惹かれるモノではあります。

投稿者 tsurumy : 2005年11月05日 21:58

http://game10.2ch.net/test/read.cgi/ghard/1065981407/

スレの1ですが、俺も、XavixPortは疑問ですが。
あれは、大丈夫なんすかねえ。

Xavix関係だったら、一時期流行の神剣ドラゴンクエストとか、
上記に書いてる通り、e-karaとか、
エキサイトピンポンとかのオモチャに組み込み系の
ゲームの方がメインっすっよ。

http://www.taikan-game.com/pin/top.htm

投稿者 kuma : 2005年11月06日 02:08

うおお、知りませんでした!
ついでにインプレスの記事も読みましたよ。
http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20051006/toy197.htm

クオリティは良さげなカンジですね。売り方によっては相当の商売が出来そうな匂い。

投稿者 tsurumy : 2005年11月06日 09:17