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2005年11月07日

プッチーニと緑色の帽子のコト

昨日、モーツァルトの『コシ・ファン・トゥッテ』を聴いた帰りに、友人で歌手の山畑さんが「そういえば知り合いがゲームの歌を唄ったんだ」と教えてくれた。彼女はクラッシック系の人なので、その知り合いも当然ながらソチラ系の歌手なんだろうと想像したら、案の定、「ホラ、この間の『外套』で、ルイージ役をやった人」だという。

ちょっと説明しておくと、『外套』とは、『蝶々夫人』で有名なプッチーニの歌劇で、『外套』『修道女アンジェリカ』『ジャンニ・スキッキ』という三部作の第1作目。妻に浮気された船長が、間男を殺して外套に包み、それを妻に向かって広げ「お前もこの外套の中に来るんだ!」と叫ぶラストシーンの、かなりダークなお話だ。そして、ルイージは、殺される間男。

そんな記憶があったから、友人が唄ったという「ゲームの歌」とやらも、RPGとかホラーAVGとか、何か悲劇的なモノなんだろうなあ、とモヤモヤ想っていた…

…ら、次の一言でモヤモヤが打ち砕かれた。

「ゲームの名前は…えっと…『バイトヘル』

――はぁ!?

バイトヘルって、あのバイトヘル? ピエール瀧の、『グルーヴ地獄V』の、ヒヨコ性別鑑定の、薪割りの、カップラーメンタイマーの、あのバイトヘル2000?

ありえねえ。そのギャップはなんなんだ。

そう云われてしまうと、『外套』の間男ルイージも、途端に緑色の帽子をかぶった男にしか思えなくなってくる。やべえ。やばすぎる。

後で調べたトコロ、ご本人(鈴木玖郎氏)のブログや、電プレ倉西さんのTSUTAYAブログにも書かれているように、シューベルトの「魔王」を唄っているのだという。なるほどそれなら納得。こっちを先に読んでいれば、「ほほう、面白そうだのう」で済んだのだが、ああいうルートで聞いちゃうとねえ…(笑

いやはや、ゲームも裾野が広くなったもんだ。

カテゴリー: 鶴見之生活

投稿者 tsurumy : 2005年11月07日 16:05

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コメント

昨日はありがとうございます!はるはる事はるちゃんです。
先ほど魔王事ルイージ鈴木さんからメールが届き、ビックリ!!!
ここにたどり着き、思わずコメント残しちゃいました^o^!
さすが、鶴見六百さん!!早いですね!しかも、分かりやすい!完結!
確かに、私の周りの音楽仲間がゲーム界との繋がりをもつ人が多くなってるように思います。
作品を作り上げるというのは多かれ少なかれ共通する物があるんですね。

投稿者 はるはる : 2005年11月07日 22:34

おー、友人の山畑さんこと、殺された浮気妻の(笑)はるちゃんじゃない。
こんな特殊なブログへようこそ!

とすると、ルイージ鈴木氏もココへ来たってコトなのかな。
先日の『外套』は良うございました。
「魔王」は、ゲームの方で存分に聴かせていただきます!

(なので、ここ見てたら「バイトヘル」の見本盤よろしく(笑)>藤澤さん)

投稿者 tsurumy : 2005年11月07日 23:44