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1999年07月26日

If I were Mr. Lucas...(2)

日本でも公開になったから、そろそろ書いてもいいだろう。
とにかく、エピソード1、納得いかないコトだらけだ。

その最たるモノが、アナキンに感情移入できないコトだ。編集の不手際でエピソードが細切れになっているのがいけないのかねえ。もしオレがMr.ルーカスだったら、もっと、は「お涙チョウダイ」的に泣かせるのに。だいたい「奴隷」なのに、苦しそうに見えないトコロがイカン(怒)。もっとヒドい境遇だったら、そこから抜け出したいと思うリトル・アナキンの動機が明確になるし、コトの重大さも際だつし、抜け出せるホドの価値を持った「理力」の存在もわかろうモノなのにね。

あるいは、クィーン・アミダラの衣装が花魁っぽいから、苦界に沈む、なんてエピソードも面白いかも(笑)。って、それはエピソード2以降に期待(笑)。

――そう、理力の扱いがゾンザイなのも納得できない。

ある戦闘シーンでは、落下の危機を描いておきながら、別のシーンでは、ひょいっと跳んで見せる価値描写の不統一も嘆かわしいけど、そんなのはカワイイもの。

スターウォーズが「SAGA」であるのなら、その中心にはジェダイ vs シスの対立構造を据えてほしい。つまり、共に理力を力の根元に置く存在が対立する中で、個々の理力使いが善と悪との間を振幅し、その結果、趨勢が変化していくという大河ドラマ的流れ。それが全く不十分なのは、ホントに納得いかない。少なくとも、アナキンがするのは、偶然なんかじゃなくて理力の煌めきのおかげであってほしかったし、最後にするトキも、クワイ=ガンの導きであってほしかった。数値で「すごい」と言うんじゃなかて、エピソードとリンクさせて語ってほしかった。アレじゃ、理力を持たない子供が成果をあげるって、まるでホーム・アローンじゃん。狙ってやってるんだったらヒドいよコレ……。

そしてナニより納得いかないのが、そう、ジャー・ジャー・ビンクスだ。死ねってカンジ。何度見ても、腹立たしい。1回目に観終わったトキに、アメリカ人スタッフに「どうだった?」と聞かれ、「Especially, I hate Jar Jar!」と言ったら、とあるWEBサイトを紹介してくれた。jarjarmustdie.com。つまり「ジャージャー死んじゃえドットコム」(笑)。さすがアメリカ人、やるコトが素早い。てゆーか、デザインも気持ち悪けりゃ、振る舞いも、まんま「腹立たしいバカ」。そんなバカがなんて、シナリヲ書いたヤツを目の前に正座させて精神注入棒で性根を叩き直したい気分でいっぱいだ。

その他にも、鳴りモノ入りで出てきたダース・モウルがたり。ナニも語らないウチに! あー、コレはいったいなんなんだろう? ひょっとしてエピソード2では、みたいに、分断されたモウルとモウルが大立ち回りをやらかすとか?(そして、モウルが勝手にトイレに行きたくなって負けちゃうとか(笑))いやもう、なんとも。

思うに、オレはエピソード1で泣きたかったんだと思う(「火垂るの墓」と同じだね)。スターウォーズ4~6を観ると、自動的に最後のシーンで涙腺が開放される体質なので(笑)、それと同じモノをエピソード1に期待していた。でも裏切られた。ああ、もうなんだか全てが腹立たしい。エピソード1を観て以来、自分のココロが何とはなしに、ギスギスしているのが感じられる。先日も、G3マック(ポリタンク)をいじってから「もうマックなんか使わない」「アップルなんか潰れちゃえ」宣言しちゃったし。ああ、どうしよう。

(この項、救い無くオシマイ)

カテゴリー: 六百式見聞録

投稿者 tsurumy : 1999年07月26日 06:00

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