« 追悼・ら斉藤 | メイン | カラオケの温泉宿 »

2006年08月07日

ヒトの嗜好形成過程

友人にkakuさんという人がいる。
1998年に、クラッシュ・バンディクー3のポケステ版を
実装してもらった、まあ一口に云えば以前の仕事仲間だ。

同い年のkakuさんは、一緒に仕事したトキに判明したんだけれど、
鶴見と、驚くほど同じような趣味遍歴を辿ってきている。

半田ゴテを握っての電子工作から始まり、
短波ラジオでの海外放送受信(いわゆるBCL)、
そしてアマチュア無線ときて、マイコンへと続き、
今に至る、と。

なので、
その頃のコトは、ラジオやトランジスタの型番などに至るまで、
何を話題にしても話が合うし、盛り上がれる。

確認したコトはないけれどたぶん、彼も鶴見と同じように、
家族の中では「電気関係担当」として重宝がられたのだろうし、
身体のどこかに、半田ゴテのヤケド痕が一つや二つはあるのだろう。

そしてまた。世に数多とある「ブラックボックス」を、
ブラックボックスのまま受け入れるコトを良しとしない、
「知りたい」「作りたい」欲求を持っているコトだろう。

そんな彼は、最近では趣味でこんなコトをやっているんだそうな。
SINPO55555

ああやっぱり(名前にもニヤリ、だ)。


ここでトートツに話題は変わる。

先日、ら斉藤の葬儀の後、実家に寄らせてもらい、
兄弟の方々と話をさせていただいた。
(ちなみに、ら斉藤も鶴見も、男4人兄弟である)

なんでもヤツは子供の頃、家業の都合で、
鉄道関係の工場の側に住んでいたらしい。
歯車とパイプとチェーンと、
錆びた鉄とオイルの匂い等々が
さぞかし身近なモノだったコトだろう。

何を隠そう、鶴見もそうだ。
家が駅前旅館だったコトもあり、
駅に併設された機関区が遊び場だった。

#ら斉藤の兄さんに「機関区」という、
#その筋の人間にしか通用しないコトバが通じて
#ちょっと嬉しかったw

確認したコトはないけれどたぶん、ら斉藤も鶴見と同じように、
古い客車やコンテナの周辺を「秘密基地」として遊んだのだろうし、
連結器の精妙な動きに魅せられ、レバーやランプや滑車にソソられ、
そして。

今の嗜好の一部が形作られたのだろう。絵を見りゃ分かる。
(ああ、その手の話、しとけばよかった!)


嗜好はアンテナだ。
いったんアンテナが立つと、その周辺の情報も敏感に受信し始め、
ますます色々なアンテナが林立していくのだと思う。

でも、受信してるだけじゃ落とし前がつかない、とも思う。
アンプリファイとかモデュレートとか、もちろんオシレートとか、
そこまでやって初めて「アンテナ」なんじゃないか。
受信用のアンテナはまた、送信用途にも使えるのだから。

※アンプリファイ amplify=増幅させる
※モデュレート modulate=変調させる
※オシレート oscillate=発振させる


そんなコト、モノを作ってる人間は皆んな
当たり前のように感じてはいるんだろうけれど、
あえてコトバにしてみたくて、書いてみた。

さーて、また台本書きに戻ろう。

カテゴリー: 超抜粋mixi日記

投稿者 tsurumy : 2006年08月07日 03:48

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.0600design.com/mt/mt-tb.cgi/408