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2005年03月02日

EZ-TPはイージーじゃないってコト

先週、EZ-TP(YAMAHA)を購入してしまった。「鼻歌で演奏出来る」という謳い文句の、電子トランペットだ。マイクで拾った演奏者の「声」の音程(と音量)を拾い、MIDI音源を鳴らすという仕組み。云ってしまえば、「カズー」のようなモノか。技術の進歩とは凄いものよのう。


購入する前は、迷いに迷った。

というのも、11月の発売以来ずっと品薄状態が続いていたので、楽器屋で実際に試してみようにも、何処にも無いのだ。おまけに、インターネット上で検索しても、参考になるレビューは少ない(中でも参考になったもの→記者発表動画AirLogBossa Novaな日々Taron35から観た世界)。

でもまあ、3万円しないモノなので、「パチンコに負けたと思えばいいや!」と、衝動的に買ってしまったのだ。実際には、Yahoo!オークションで、ソフトケース&送料込み30800円(つうか、オークションでは商品が溢れてるのな)。


実際に使ってみて、だが――

全然「イージー」じゃありません

まず、売りの「鼻歌で演奏」だが、思った通りの音を出すのは難しい。難しいというか出ない。検出時間の設定を遅く(正確に)すれば、それっぽい音は出るのだが、出だしもヨレるし途中もヨレるもんだから、出た音を「音楽」と云うには、やぶさかなものがありすぎる。速いパッセージでは、正確な音が「出ない」か「外れる」かの二択だ。そもそも人間の声自体が揺れている上に、多様な周波数成分を含んでいるワケだから、検出にも限界があるのだろう。はっきり云って、使えません。

じゃあコレは買って失敗だったかというと、そうでもない。

宴会用小道具として、かなり使えると思う。22の音色以外に、普通のXG音源を搭載しているし、ソング用フラッシュメモリーも内蔵しているから、別に作ったSMFデータ(.MID)を転送しておけば、伴奏付きのパフォーマンスがラクラク出来るのだ。運指が要らず、吹くだけでメロディを出せるモードもあるので、これはこれで気持ちイイだろう。

そして何より。

トランペットとして見るならば、かなりカンタンで面白いのだ。元々トランペットは、唇を振動させる技術(バズィング)を習得するために1ヶ月以上の練習が必要だと云われているし、ハイトーンを出すためには半年~1年以上みっちりかかるとも云われている。ところが、その辺りをスッ飛ばして、いきなり綺麗な音が(ハイトーンも!)出るんだから、これは「アリ」だと思う。

もちろんそのためには、バルブ操作が必要だ。しかも、かなり厄介。ギターやキーボードなら、音の高低と操作の関係が視覚的なのだが、トランペットは3つのバルブで全てを賄わなければならないので、直感的でないコトおびただしい。サンプルのソングをいくつか吹いてみても、とても運指を覚えられるとは思えないのだ。

世間のトランペット吹きの方々は、どうやって運指を覚えているんだろう?と疑問に思い、ちょっと検索してみた。なあんだ、こんなルールだったんだ。ならば、練習方法だって見当がつく。(1)まずは半音下降を練習し、(2)次に半音上昇下降で指が満足に動くレベルまで行き、(3)後は様々なキー/スケールでの上昇下降を、ひたすら練習する、という方法でどうにかなるだろう。たぶん。願わくば。

とりあえずの目標は、スターウォーズ(EP4)のエンディング(The Throne Room and End Title)を気持ちよく吹けるようになるコト。ずっと昔に買ったオケ譜もあるし、いっちょ練習してみっかね。

カテゴリー: 六百式見聞録

投稿者 tsurumy : 2005年03月02日 11:20

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コメント

TBありがとうございました。
EZ-TPはコードをFr1にあわせてJAZZっぽく吹くとそれなりに聞こえてよいですよ。

投稿者 MASATO : 2005年03月02日 23:44

TBありがとうございました!
いやー、easyへの道はまだまだでして。。
コツをつかみながら、そして楽しみながらEZ-TPと付き合っていこうかと思ってます。
明日仲間と旅行にでるので、ちょっと持っていってみようかと。みな、どんな反応するでしょうかね(笑)

投稿者 tomizo : 2005年03月04日 07:48